ブログを書き始めて、自分の意思を、相手に誤解なく伝えることの難しさを感じております。
そんなタイミングで、友達から「ひらがな」で話す技術、という本を紹介されましたんで、即Kindleで購入、スキマ時間で一気に読んでしまいました。
読んでみると、今の僕に、ためになることが沢山あったので、ご紹介させていただきますよっと。
「ひらがな」で話す技術という本の作者は、西任暁子さんと言われる方です。
もともとは、大阪のラジオ局でDJをされてはった方。
インタビューをのべ5000人の方とやってきはる中で、話し手と聞き手の両方の立場から「分かりやすく伝える方法」について探求を重ね、現在はスピーチトレーナーとして独立してはるそうです。
そもそも、なぜ僕の話が分かってもらえないのか?
という疑問を持って読み始めた僕に対して、西任さんは、一発目に、以下の様な原則があるというところを提示されていました。
「人は”ひらがな”で話を聞いている」
すでに、この時点で、僕はバーンとやられました。
僕達は、人の話していることを理解するとき、以下の順序の通りに理解します。
1.音として捉える
2.意味のわかる単位=言葉に変換する
3.入ってきた言葉を順次理解する
で、この2の部分は、人によってカスタマイズの方向性が異なるんですよね。
例えば、
しじょうからすま
という言葉に対して、僕は「しじょうからすま」という音を聞いて(1)、四条烏丸の漢字が浮かび(2)、この言葉は、京都の地名を表す言葉だ(3)ということがすぐに分かります。なぜなら、僕は京都に住んでいて、その土地の明確なイメージがあるから。
ですが、同じ音を聞いても関東の方であれば、この言葉が意味するところは、すぐには理解できないでしょう。僕が有楽町がどういうところなのかを分からないように。
なので、自分の話を相手に理解してもらおうとすると、2の動作をスムーズに行ってもらう必要があります。
それが難しい言葉を使うと、どうしても2でつまずいてしまう。
なので、2をスムーズに行ってもらうために、著者はいくつか具体例を挙げてくださっています。いずれも相手のことを思いやって、お話を理解してもらうためにこちらからできることばかりです。
1.はじめから分かりやすい言葉を使う
難しい言葉を喋るのを避けるとか、解説を加える
2.句読点をつけて話す
意味と意味との切れ目に、「間」を置くようにすることで、2の考えてもらう時間を話し手が確保してあげる
3.言葉の粒の大きさを変える
日本語は、語尾で意味が反転できたりするので、最後まで受け手に響くように喋る
いずれも、実用的なテクニックばかりですが、他にも沢山の話が伝わるようになるテクニックが紹介されています。
ここでは全部は紹介しきれていません。
ですが、僕がこの本の中で一番響いたのは、
何気ない言葉にもあなたの本心が表れる
「話す」とは心の矢印を相手に向けていく作業
と書かれていたところです。
結局は、相手を思いやる心。
相手に対して不誠実な態度で望んでいては、その心は無意識の言葉となって現れてくる。
この言葉で、相手はわかってもらえるんだろうか?と常に疑問を持つこと。
技術も大事ですが、最も大事なのは、心意気。
そんなことを感じた次第です。
ではでは、今日はこの辺りで。
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