2014年3月5日水曜日

龍源院 =時を止め、自分と向き合える場所=

時が止まったような静寂の中で、自身を見つめなおしてみませんか?
京都の北に位置する大徳寺の塔頭である龍源院をご紹介いたします。

大徳寺は京都でも有数の規模を有する禅宗寺院であり20箇所を超える塔頭を有しています。

その中でも龍源院は、常時参拝が可能な数少ない塔頭の一つです。

龍源院は、大徳寺の塔頭の中で最も古く、美しい枯山水庭園を持つことで有名です。

その中でも東滴壺は、僕イチオシ。
日本最小の石庭と言われ、円の中にある板石は、水滴のよる波紋を現しているのだとか。



一雫の水滴が大海につながっていることを表現しています。
とてもシンプルな構図なのに、見ていて退屈しないんですよね。
心が落ち着きます。


他にも秀吉が建てた聚楽第の基礎石を用いて、分かつことのできない陰と陽の世界観を表した阿吽の石庭や、仙人が住む理想的な世界を表現した枯山水庭園である一枝坦、苔を大海に見立て、中央にある岩を、世界の中心であり、誰一人として見ることのできない絶対的な陸地に見立てた龍吟庭など見どころのある庭園を多く有しています。これらの庭園は、言葉では表すことができない禅の世界観を、シンプルに表しています。


聚楽第の遺構とされる基礎石

基礎石は、二つあり、分かつことのできない陰と陽の世界観を表しています


方丈前庭である一枝坦

左に見えるのは、亀島、右が一枝坦


こちらの岩組は、仙人が住む蓬莱山と鶴島



訪れた人の時間を止めてしまうような見所のある庭園を数多く有している龍源院。


慌ただしい現代だからこそ、歩みを止めて、ゆっくりと自分を振り返って見るのも旅の楽しみになるのではないでしょうか?




住所::京都府京都市北区紫野大徳寺町82-1
アクセス::市バス 大徳寺前下車北西へ200m 正門入る西南角

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